ブログの収益モデルと「広告としてのブログ」

itpro(すーぱーSEへの道)さんからリンクを張って貰ったので、記念に「ブログの収益モデル」へトラックバックをお返しします。

ブログの収益モデルについて

ブログの収益モデルだが、ブログ運営会社にはitproさんが言及されている「広告」の他にもう1つ収入源がある。それは「ブロガー」だ。
他のブログには完全無料の所もあるけど、このはてなダイアリーの場合は以下のサービスが有料オプションになっていて、月額180円を支払うことで利用が可能になる。

俺はアフィリエイトAmazonアソシエイト・プログラム、Google AdSense)をする為に有料オプションをつけている。もちろんこれも収益になるので、1つの収益モデルと言える。(俺の収益は月額使用料とどっこいどっこいだけど)
さらにはてなダイアリーの場合、自分の書いた日記を製本してくれるサービスがある。
はてなダイアリーブック - https://www.hatena.ne.jp/info/sslhatenadiarybook
自分が毎日毎日書いた日記にはやはり愛着があるもので、具体的な注文数はわからないけど結構需要があるようだ。俺もちょっと【興味があります。】
最近始まった「はてなフォトライフ」でも同じ要領で、そのうち「はてなフォトライフアルバム」なんて名前で、自分がアップした写真をアルバムに製本してくれるサービスが出来るかもしれない。こんな風に、はてなダイアリーには「ブロガー」から収益を得る方法も使っている。
ただ、やたらと何でも有料オプションにしてしまうとブロガーが集まりにくい/離れていくので、有料オプションはユーザーを集めたいのか収益を上げたいのかで変わってくる所だな。

広告としてのブログ

itproさんの「新商品レビューコンテスト」は、うまくいけばwin-win-winの最高の関係を作ることが出来る。が、過去の失敗からあまり積極的には採用されないのかもしれない。

ただ、口コミはいいことも悪いことも同様に、いや、正確には悪いことほど広がりやすい性格を持っている。アメリカやヨーロッパでも、ブログキャンペーンの失敗は数多く見られる。
今回は、アメリカのブロガーの間でいつも最悪のブログキャンペーンとして取り上げられる「Raging Cow」のブログキャンペーンの話をしてみたい。
アメリカでまだ多くの企業が企業ブログを始めることに不安がある理由の一つがこの事件にある。

うまくいけばwin-win-winの関係だったとしても、下手をすると不買運動まで起きてしまうのでは、企業としては採用しにくいのだろう。
itproさんの「新商品レビューコンテスト」の案も、企業にとって「良いレビュー」とはイコール「良い広告」なので、企業は「いかに絶賛してくれているか」でレビューを選びそうな気がする。今までは「良い」も「悪い」も思ったことをそのまま書いていたブログが、企業の賞金が入ることでブロガーのレビューが「良い」側に傾いてしまうのではないだろうか。
それは今のアフィリエイトでも同じ事が言える。自分のレビューを見て買って貰えれば自分にお金が入るんだから、とりあえず誉めておけば誰か買ってくれるかもしれない…みたいな。アフィリエイトがどんどん普及してくるのと反比例して、ブロガーの本音はブログからどんどん消えていっているのかもしれない。
良いのレビューを書いてもらえる仕組みがあれば、上に書いた問題は全て解決されてwin-win-winに一直線なんだけどな。
何か良い方法はないものか。
…んぁ、企業が選ぶところに問題があるんだから、企業に選ばせるんじゃなくてブログの読者に選んでもらえば良いのか。レビューの下に「このレビューは参考になりましたか?」みたいなボタンをつけて、押してもらったりして。
って、それってAmazonのレビューとかITProのFeedBackと一緒だな。これとブログを絡めてやれば、質の高いレビュー機能を持ったブログが出来るな。
ブログ運営会社としても、ブログ運営会社がレビュー機能の仕組みを作ってスポンサー企業を募ってレビューを競わせるんだから、そのブログ独自のサービスが展開できるわけだ。他もやり始めたら、どんな企業をスポンサーとして迎えられるかの競争になるけど。

まとめると

itproさんの「新商品レビューコンテスト」のベースはそのままにして、商品を与えるブロガーの選定を読者が決められる仕組みさえ作れば…いけそうな気がする。

おまけ

はてなダイアリーへの要望としておこう。もしかしたら、このアイデアを元にはてなに新しいサービスが加わるかもしれない…と考えると、楽しいな。
はてなフォトライフアルバム」のほうが実現したら笑うが(笑)