退職はハッピーか?

今まで会社に縛られていたものから、完全な自由だ!好きなことするぞ!といっても、やはり、寂しい。

敢えて「定年」を取らさせて頂きました。御容赦ください。やっぱり俺にとって定年退職はまだまだ先の話な訳で。それよりも「退職」の方がずっと近い。

今月一臂、入社以来ずぅっっっっっっっと忙しいプロジェクトに入って出向していた同期が帰ってきた。最初はお客さんとの契約が切れたのかと思っていたら、しばらくしてから「退職するから帰って来たんだ」と教えてくれた。会社を辞めて家業を継ぎ、若旦那になるらしい。いい響きだな若旦那。
その時の、とっても印象に残った会話。場所はカレー屋、メンバーは俺と同期と後輩二人。

同期「俺実は、会社辞めるから戻って来てん」
後輩「おぉ、おめでとうございます」
同期「ありがとう」

「おめでとう」がストレートに出てくるところが、なかなか凄い会話だと思う。話を聞くと、同期はずっと残業月100〜120時間だったと。それで、「このままでは自分の生活が無い、駄目だ」と思って退職に踏み切ったらしい。そして後輩は今忙しいプロジェクトにどっぷり浸かっていて、自他共に認める【かなり心が折れている】状態。いつも、宝くじが当たったら会社を辞めると言っている。そんな境遇が似ている二人だから出来た会話なのかもしれない。俺だったら「えぇっ、そうなん!?」くらいしか言えないだろう。
しかし、辞めたら今よりハッピーなんだろうか。ハッピーって言うのも短期的視点だったり長期的視点だったり、金銭的観点だったり精神的観点だったりいろいろ見方があると思うけど、辞めてしばらく人生の休息を楽しんで、再就職…できるのか?まぁ出来たとして、どうなんだろう。今よりハッピーな保証は、どこにもない。
確かに会社の先輩を見ていても、50代でも毎日23時過ぎまで残っている人とかが沢山いて、家族とシアワセな生活が送れているとは到底思えない。俺は今は気楽な独り身生活&親と同居だからあまり気にしなかったのだが、これから先は?と思うと、将来のゆとりが見える職業を考えたほうが良いのかも知れない。保証は無くとも「とりあえず辞めて、再就職しよう」と思う気持ちはとっても良くわかる。
大体、「関係者が皆幸せになるのが会社の目標」とか「win-winの関係を築く」とか格好良い台詞を聞くけど、顧客や株主ばかりを相手にしていて会社員とその家族はその中に含まれていないことが多い気がしてならない。そんな会社に所属していると、「組織の中にいる気楽さ、安心感」よりも「毎日の辛さからの解放」の方が勝ってしまう。
こういう、社員の生活が、家族があまりにもないがしろにされてしまうのも、業界の歴史が浅くて会社が未成熟だからなんだろうか。将来業界が成熟すれば、そんなことは無くなるんだろうか。俺が所帯を持って子供が出来て授業参観とか学習発表会(懐かしいな)があったとき、俺は出席できてるんだろうか。出来たらいいな。出来るように頑張ろう。何をしたら良いのか具体策が全然浮かばないけど。

…その前に、所帯持てるんですかー?(泣)

記事を読んで書いているつもりが、思いつくまま書いていたら全然トラックバック元とは違う方向に話が行ってしまった。ごめんなさい。でもトラックバックはする(笑)